読売ジャイアンツ「屈辱の2年連続 Bクラス」は必然だったのか?

2023.9.30 (西部部会員MYZ) 

 9月29日の対阪神戦で DNA が勝利したことにより、このことが現実となった。今週の  DNA  に(0-1、0-1)と連敗してから、すでに心の準備はしていたが、秋のシリーズに出場できない「チームジャイアンツ」に対し、この空白期間に何をして埋めてくれるのだと改めて怒りがわいてくる。

 何故、何故?こんなことになったの?
ちなみに私は子供のころから「ジャイアンツ愛」で育ってきた。やはり、川上監督のもと牧野をヘッドコーチとして、長嶋、王、を擁しての 9 連覇は、野球好きの私にはたまらなかったのであろう。あの優勝した時の興奮は今でも思い出す。長嶋が引退する時に「我が巨人軍は永久に不滅です!」と。
 しかし、それから野球界は年々戦術も変わってきたし、新しい制度(ドラフト、FA)も取り入れてきた。その中でも、ジャイアンツはその制度を利用し、強く、負けない「チームつくり」を仕上げてきたはずである。これが、伝統あるジャイアンツの姿であったと思う。

 しかし、最近のジャイアンツはこの伝統の継承に綻び見え、崩れてきていることを感じるし、個々の選手がジャイアンツという誇りを持って戦っていないような気がする。個々の選手はジャイアンツというチームで戦う魅力を感じなくなっているのだろうか?その点からすれば、もう「ジャイアンツ」の選手は特別ではないのである。伝統だけでは選手は育たない、むしろ、他のチームには優れた選手は多くいる、新陳代謝も進んでいる。特にパリーグには  MLB  への挑戦に大きな魅力を感じ戦っている選手が多い。

 ところで、今年のジャイアンツの戦績を調べてみると、この順位になる必然は数多く見受けられた。
 大きな要因の一つは、対タイガース、カープの上位2チームに圧勝されたことに尽きると思う。

ここで両チームの対戦で主なものを比較してみよう。

(大きく勝敗を分けた項目を赤印にしている)


 これらのデータを比較してみると、ジャイアンツの弱点は明らかである。
まず、得点圏打率が圧倒的に低いこと。そして防御率が圧倒的に高いこと。本塁打数は全体の総数では圧倒(163本)しているが、両チームとの戦いではほとんど変わらない。ジャイアンツは他の弱小チーム(ピッチャーが弱い)に本塁打を量産していることがわかる。得点圏打率が低いことは、強いピッチャーを如何に打ち崩していないかである。今年も、大事な試合「サヨナラ」の試合で得点を挙げられなかった試合を何度も見せつけられた。

 今年、私はジャイアンツの143試合(リーグ戦125試合、交流戦18試合)ほとんど欠かさず TV 観戦した。その中で、タイガースとの試合、カープと試合では歯ぎしりをすることが多かった。ペナントを左右する試合も数多く見た。何故あのボール球を振らされるのだ。何故、あのカウントであの球を投げるのだ。何故、5番にあそこで犠打をさせるのだ。最後はアマチアである玄人にでも疑問に思う采配が多くあった。最後のDNA に連敗した後に監督は「点取りゲームだからね。何かが足りないのでしょうね。このチームには!」と話したそうである。そうゆうチームに育てたのはあなたでは?とフ ァンとしては逆に申し上げたくなる。
ただ、今年はこれで終わりとしても、一つ取り上げれば、来季に活躍しそうな若手の台頭に期待が持てたことである。すでに、スポーツの世界だけではなくあらゆる分野での新陳代謝は相当進んでいるのである。そのことを早く気が付いてくれ「永遠のジャイアンツよ!」(完)

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