2023-10-22(AYSA西部部会会員 MYZ)
初めて J リーグのサッカーを Live で観戦した。この企画は、宇部市社会福祉協議会が支援している事業「ご近所ふれあいサロン」の参加者に山口県作業療法士会との協力で「宇部市ホームタウンデー」としての「応援メッセージ」を選手達に届けるために招待されたものである。私が居住している山村後自治会でも奇数月に「山村後健康サロン」が開催され、私は欠かさず参加している。この度も自治会長や関係者のお世話で、私たちもこの試合への「応援メッセージ」を届けることになった。この自治会での参加者は10名と比較的多く、これも自治会長の日頃から献身的なお世話で居住高齢者とのコミュケーションが取れていることからくるのだろう。
ところで、このツアーは「宇部市交通局」発のチャーターバスで宇部市内を巡回し途中で参加者を乗車させながら現地(維新みらいふスタジアム)へと向う企画だった。私は、この機会に宇部市街地も見学してみたい気持ちもあり、宇部市交通局から乗車した。一段高いバスの車窓からみる宇部市街地の様々な建築物等、新しい発見もあった。新宇部市役所の優雅な姿や取り壊されて更地になりつつある旧宇部市役所跡地活用等への想像等、このようにして宇部市内を観るのも面白い。
さて、私たちは、試合開始(12時30分)の1時間前に到着、電光掲示板がよく見えるメインスタンドの左側(MS ミックス席)に席を取り、昼食の弁当を頂いた。既に、試合相手の「ファジアーノ岡山」の応援団は到着していて、「レノファ山口」との応援合戦をしていた。私たちの席は、「ファジアーノ岡山」のサポーターとのミックスであり、彼らの応援団は「レノファ山口」のそれより多かったのではないかと思うぐらい、熱烈な応援をしていた。日頃テレビでは見られない、応援合戦や出し物などはやはり現地で観戦しないとその面白さは判らないだろう。
あっという間に1時間が過ぎ、試合開始となった。やはり、相手の「ファジアーノ岡山」は、「J ワン」が狙える順位に位置しており、選手の走力や体力は「レノファ山口」の選手とは少しレベルが違うなという印象を受けた。前半から圧倒的に攻め込まれる場面が多く、防戦一方だったが、前半28分に右サイドからのスローインから、そのこぼれ球をセンタリングし、タイミングよく梅木選手のボレーシュートが決まり最初の1点をもぎ取った。しかしそこからの「ファジアーノ岡山」の反撃は強烈だった。「レノファ山口」の DF 陣が崩され「ペナルティキック」を与えてしまう。しかし、ここはゴールキーパーの関選手が「まさかのストップ」で得点を許さなか った。このまま前半が終了した(右の写真)。
後半に入ると「ファジアーノ岡山」は、レノファ山口陣地内で圧倒的な攻めでチャンスを作り、やはり走力、体力とも勝る「ファジアーノ岡山」は、足が止まってしまった「レノファ山口」の選手たちをあざ笑うかのように後半16分に「同点ゴール」を、そして39分に「追加点」を奪った。後半も残り時間が少なくなり、敗戦ムードが漂ったなか、レノファの選手たちは最後まであきらめてはいなかったのか?アディショナルタイムで得たフリ ーキックを「スーパーヒーロー」の背番号10池上選手が見事に同点ゴールを決めチームを救ったのである。その時の両者の応援席は好対照であった。私は、あの劇的なフリーキック今でも目に焼き付いているし、私たちに大きな勇気と感動を与えてくれた。右の写真は、レノファ山口のHPからコピーさせて頂いた。
しかし、今期の「レノファ山口」は低迷している。「Jツー」残留争いをしている状況である。残り、3試合微妙な順位にあるが何とか選手に頑張って、来期も「J ツー」での戦いを期待しつつ帰路のバスに乗り込んだ。
この度の入場者数は、6千5百人余りとのこと、相手の「ファジアーノ岡山」からの応援団も相当入場していたのではないか?少し「レノファ山口」のサポーターの応援が気になるところである。やはり、「J ワン」のようにサッカー専用にグランドがないことが低迷している要因の一つかもしれない。「維新みらいふスタジアム」はあくまでも陸上競技場である。観客席からの選手の表情や動きが読み取れない。そして、あえて苦言を呈すれば、駐車場の配置にもう少し検討の余地があるのではないか?そして、例えば「きららドーム」の芝を貼り替え「サッカー仕様」にもできないものだろうか?そこであれば、駐車場の問題も解決できるし、顧客と選手との距離も近いと思うが、様々にサポーターの支援策なども検討はされているのだろうが?しかし私たち高齢者も変わらなければならない。
ところで、NHKBS 番組で「スポヂカラ」を時々放映している。タイミングが合えば見るようにしている。様々な地域の課題解決にスポーツの力で変わっていく姿を実例で紹介している。先日は、「サッカーが変えた灰色の街川崎フロンターレ」を放映していた。チーム運営者が継続的にいかに地域に溶け込む方策を模索し努力を積み重ねながら競技場での地域産業フォーラム開催まで漕ぎつけた実績を紹介していた。創立当初の観客数は5百人程度であったが、今では等々力競技場を埋め尽くす2万~3万の顧客動員とのこと。もちろん「川崎フロンターレ」の「J ワン」で優勝や常に上位争いをしていることからくるものだろう。この循環的波及効果は絶大なるものを感じた。
私の願いは、ここ数年で「レノファ山口」が「J ワン」昇格し、強いチーム(私は昔から浦和レッズのファン)との試合を観戦したいものである(完)