2022-12-20
英語との出会い
中学生レベル
私は年齢は70歳代だが、以前から老後の時間を使って何か学習をしてみたいと思っていた。
その一つとして、若い頃から英語が好きで、特に発音する事が好きだった。英語能力は昔習った中学レベルのままなので(勿論その後も英語は習ったが)、英文を声を出して読めても中々意味は分からず、英語読解力や英作文などの能力は推して知るべしといった所だった。
いつから英語が好きになったか
ただ発音だけは自信があった。全くの独学だが、そもそもの始まりは中学進学の時、学習雑誌を購読していたが(確か学研の「中一コース」とかいった書名であったと思う。)、いよいよ中学生という号で立派なえび茶のビニール張りの英和辞典が付録についた。紙質や内容も市販の辞書そのものであった。本当に胸が躍った。
まずは発音記号をマスター
当時は辞書の巻頭などに発音記号の解説があった。まずそれで個々の記号の発音をマスターし、次は単語の発音記号の記述を舌がもつれそうになりながらもゆっくり練習をした。当時は、勿論ラジオやテレビで英会話番組もあったので何となく見たりしていた。そうするうちに発音だけはだんだんネイティブに近く、また早く喋れるようになった。それからは特に英語を使う事もなく現在に至る。思うにまずは発音記号をしっかり発音練習する事が重要ではないかと個人的に思う。
英会話教室
現在はというと近所の英会話教室に通い始めて約1年ほどになった。勿論初級なのでそれほど高度ではないが、英国ネイティブの先生なので自然に英語で考える癖がつく。同年齢の方ばかりなので、話が合ってなかなか楽しい。高齢者とは言え、英会話を習おうと言うほどの方は皆さん脳年齢も若いし、話題も豊富で反応も速い。その中で当番で作文をして行って、皆で質疑応答を行なう授業がある。ただし自分なりの英語力でだ。(あまり頭の中で日本語に訳したりせず)いやでも英語で考えるような習慣がついて来たかも知れない。
英語能力をアップする方法はないか?
その教室で、先生から私の発音が良いと褒められた。ただ英語能力全般は他の方より劣るかも知れない(笑)。
更に何か英語力をアップする方法はないかと、ネットを漁ってみた。嫌というほど様々な本やサイトが見つかる。
その中で熟慮の末、幾つかの本を買ってみた。「10秒リスニング」「10秒スピーキング」「知ってる英語なのになぜ聞き取れない」「THE ELEMENTS OF USER EXPERIENCE(ホームページ制作におけるユーザー体験について書いた洋書)」「Oxford English Dictionary(英英辞典)」それぞれが英語の学習レベルとしては中々高度な本だと思う。このように英語を学習として捉えると、我々は大変な労力やエネルギーを注がなければ英語を手に入れられないと一般に思われている。
英語多読
目から鱗
ところがある日、目からうろこ的な本を発見した。「すべての悩みは量が解決する!英語多読」(繁村一義、酒井邦秀 著)という多読の勧めの電子書籍である。一気に読んで共感した。子供がうまく行ったという例は知っていた。時間も余るほどあるので、ダメ元で英語多読を実行してみる事にした。
つまり子供の英語本(洋書)から始まってネイティブの子供たちの経験を追体験するという訳だ。今の時代、洋書はその気になれば手に入るし、YouTubeも実は簡単に英語圏のネイティブな番組を見る事ができる。インターネットも中々外国サイトは見る事がしにくい仕組みになっているが、ちょっとした事をすれば見る事ができる。(政府の規制か、なぜわざわざハードルを設けているのか分からないが、これらをなくす事でもっと日本人は英語に強くなる様な気がする。)要は完全にネイティブな、一切日本語が入っていない環境に浸かる事が重要らしい。
進め方
実は「英語多読」の本も色々あり、微妙にニュアンスが違う。まず単語を覚えろと言うものもある。この本の著者のアドバイスは、読書や視聴中一切英和や和英辞書を引くなという事。そして分からない事はそのままにして、どんどん読み進めて読書そのものの内容の面白さを意識しろという。勿論従来の学習方法も否定はされていない。まず多読習慣を付けてからという事だ。
子供時代の知らない単語への心理状態
私見だが皆さんが小学校高学年の時の知らない単語の処理方法、自分の心理状態を覚えておられるだろうか。私は記憶がある。大人が喋る意味の分からない難しい単語はそのまま空白虫食いの状態で、文章・会話全体を捉えていた。これはいわば何となく分かった状態。これを今英語で経験する事ではないか。そのうちまたその言葉に出会ったりした時に意味が分かってくる。今の子のようにすぐにネットで調べたりしないのである。私はそんな感じを持っている。
何となく意味が分かって来る
つまり英語の番組視聴や読書を続けていると何となく意味が分かってくる。その事をあまり苦しいとは感じなくなる。それを続ける事が大事なのだと思う。私達はテレビで外国人がインタビューを受けている時、頭では無意識に外人の声は聞かないようにし、日本語を理解するようフィルターを掛けている。それを逆に意識してみると意外に外国人は分かりやすい英語を使っている事に気付く。
またYouTubeなどでも話者はものすごいスピードで話しているが、リスナーは正確に一音一音聞き分けていないし、正確に発音もしていない。受け手は脳内で、膨大な発音の記憶、意味は文章の記憶で補っているのだ。私はそう思う。
目標
私の目標は、英語で論文を書いたりする能力は勿論ないし、海外旅行する事や外国人と話す事ではない。それより溢れている英語のなまの情報を直接理解したい。YouTubeや英語サイト、洋書をそのまま読んでみたいという事だ。しかし言語能力としてはアンバランスでうまく行くはずもない。アウトプットも何かの方法で続けたいとは思う。
ただ三日坊主の癖がある私がこれを続けられるか、英語脳にするにはある程度読書の頻度をあげる必要もあるが、趣味なのでできる時で良い。かの本には英語を習得するにはこの英語多読が一番効率が良いとも書かれているが…。今徐々に英語本の対象年齢を上げつつ読書をしている。
これは私の脳の可塑性がどれだけ残っているかの挑戦でもある。
(AYSA西部部会会員 KNK)
《著作権情報》
●英語多読: すべての悩みは量が解決する!
発行日 2018年7月12日(Ver.1.0)
著者 繁村一義、酒井邦秀
監修 酒井邦秀
協力 NPO 多言語多読
編集 株式会社アルク 出版編集部
編集協力 古里 学
校正 足立恵子(株式会社サイクルズ・カンパニー)/Peter Branscombe
表紙デザイン 小口翔平+上坊菜々子(tobufune)
電子書籍制作 ボイジャー
発行者 平本照麿
発行所 株式会社アルク
〒 102-0073 東京都千代田区九段北4-2-6市ヶ谷ビル
MYZさん Your “Hatsumohde” written in English, 三社参りですか、立派なものです。 以前、英作文はお得意といわれていましたね。 その通りです。
お尋ねの「外国語に興味を持った動機は?」 ということですが、 第一に、知らないことを知りたいと思う好奇心、第二に、ことばを知ると、その国の歴史、文化、建物、絵画、音楽、小説、風景、風習、食べ物など次から次へと新しいことが、見えてくることがたまらないことです。
ちょっとおだてられるすぐ木に登る”豚”になりきって、新年の挨拶を紹介してみます。
① Happy new year! 英語;(どなたもご存じ)
② Bonne annee! フランス語; よい 年を!
③ Feliz ano nuevo! スペイン語; 幸福な 年を 新しい!
④ Frohes neues jahr! ドイツ語; 幸福な 新しい 年を!
⑤ Sawasdii pii mai ! タイ語; (タイ語は書くこと出来ません) おめでとう 年 新しい!
⑥ 섀해 벅 많이 받으세요! 韓国語; (セヘ ボン マニイ パドウセヨ
新年 たくさん 幸運を 受け取ってください・・という意味)
(入力に苦労しました。)
それでは今日はこの辺で
Adios! Hasta Luego!
Welcome 2023 the year of Rabbit !
MRNさん、社会人になられてから「英語の必要性について」、ご自分の職務に対する付加価値を高める為の目標をお持ちで、それに対するあらゆる手段を模索し、チャレンジと実践に敬意。そのご経験が、MRNさんの今日の「生き甲斐」に繋がっているのでしょうね。
私は、今年最初の「英語教室」に参加しました。テーマは「New Year」でした。Sekku Meal(Osechi) 英会話にすると、まったく使っていないですから中々です。現在「カムカムエヴリバデイ」(平川唯一のファミリーイングリッシュ)を購入し、CDを聞きながら寝床にはいっています。なんとなく英語でストーリーが頭に残っているようです。
NHKBSの「COOL JAPAN」は、時々見ています。英語の表示文字が出てきますので分かり易いです。
ちなみに、私の「Htumode」を英語で書いてみました。 First day I and my wife visited MINAMIGTA MACHIMANGU and got purified and prayed for the good fortune of the year. Second day we visited HOFU TENMNGU that crowded with many people. Third day we visited KITAGATA HACHIMNGU.
ところで、これだけの経験をお持ちのMRNさん「英語ヒストリー」、機会があればセミナー等で詳しくお聞きしたいです。(MYZ)
コメント遅くなりましたが、事務局から会員への投稿のよびかけもあり、恥ずかしながら投稿します。
ご笑読いただきたく。その前に、KNKさんの寄稿文への感想。 平明に纏めてあり分り易いですね。 目的が明確なのもいいですね。 昨年の貴兄の漢字一字は「学」でしたね。 ご立派!
ここから、「私の場合の英語」の話です。
1.中学高校時代は、学校英語そのもので、文法にこだわり、読んで訳すだけの英語。 聴く、話すは全くダメでした。
2.大学時代は、英語にはあまり興味がなかったです。 むしろドイツ語に関心がありました。
3.会社に入って、「いつかは遭遇するであろう Native との折衝の機会には、通訳など介さず直接英語で交渉できる
ようになっておきたい!」。 それが私の Target でした。 そのためのいろいろな試みをしました。
① 人事部門が、推進する英語教育には欠かさず応募しました。(授業料ただで学べるという不純な動機)
② 自分のレベルがどのくらいなのか知るため、英検、TOEICなど何度も挑戦しました。(これが自費で)
③ 会話能力をつけるには Native と接することが不可欠と判断し、受入れ・渡航を活動の中心におくFriendship
Force Activity に参加。 (30年続けました。・・・コロナ禍でFF山口は閉会) これは役に立ちました。
④ 本社時代に、国際部におられたHawaii 育ちの邦人から、American English の発音を学んだ。 英語教科書を
書を「只管朗読」という方法。1年間、早朝出社し、勤務前特訓。 早朝起床、妻にも協力してもらいました。
⑤ 30才台に、同年代の3名がノルマのない研修で40日間、Americaドサ廻りの旅をさせてもらいました。
⑥ 外国語を学ぶ楽しみを知り、フランス語もかじり、仏検も受けました。
⑦ 会社が、医薬品原薬製造を開始するに当り、アメリカの中堅製薬会社の支援指導を受けることになり、品管責任者
として参画した際、英語を勉強してきたことが大いに役立ちました。
⑧ 晩年、タイ国に駐在員として出向し4年間Bangkokで過ごしました。 公用語は英語でした。 現地人との日常は、
日本語、タイ語、英語を混ぜた独特の会話を楽しみました。
4. 退職後、早20年になりますが、今でも、毎朝、ドイツ語、イタリヤ語、フランス語、スペイン語、韓国語を聞き流してい
ます。 「BS世界の街角から」、「YOU は何しに日本へ」などは 好きな番組です。
以上
MRNさん、コメントありがとうございます。
何ヶ国語も操れる人、日本にそうはいませんよ。
まさに筋金入りですね!
ただしずいぶん努力されたようです。
私の場合は、中学レベルと書きましたが、実はWeb関連などは、サイトを参照する事も多く、直接英語の飛ばし読みで、概略はわかるレベルではありました。あくまで中学生レベルですが(笑)。よく知った内容は理解しやすいです。
老後に、英語の本をどんどん読み進めてみると言うのは、新たな楽しみです。
つまり一人でたくさん読んで、英語経験を深める事に今まで気付かなかったという事です。私の人生なので誰と比較する事もない。
ネットには子供の本が読めるサイトがありますが、英国のものが多く、読んでくれるので英国発音の癖がついてしまいました(笑)。
ただそれだけではつまらないので、最近の本「メタバース」や「ライフシフト(The 100-year life)」などの原書を買いたいと思っていますが、結構高いので…。
英和辞書を引かない飛ばし読みは楽しみです。三日坊主には気をつけたいとは思います。
若い頃の記憶力だけに頼った勉強法。
歳とって殆ど忘れた人も多いのでは?
思うに英単語だけを切り出してまとめて覚えようとするのは、記憶力が抜群な中高生までだと思う。
歳とったら単語を覚えようとするのは無理。文のかたまり全体で捉えるしかないのでは。覚えようとするより、多読経験。
それで単語が覚えられて行くのかは、やって見ないとわからないが…。それで何となく引っかかっている単語はある。
KNKさん、「この年で英語学習を始める」いいですね! もちろん、私も英語と初めて出会ったのは、中学生になってから。最近はどうか知らないが、当時の英語はリーダーと文法に分かれていた。リーダーは、英文の読解力(日本語に訳す)。文法は英文の決まりごとを覚える。単語を覚える(辞書を毎日1枚1枚破いて記憶する)。いやゆる受験英語である。中学生や高校生で英語に興味を持つのは、教える先生の影響が大きい。中学生の時に、一時ネイティブの若い女性の先生に教えてもらったことがあった。やはり、教え方が違う。KNKさんが書かれているように、グループ班で与えられたテーマに対し、各自が英語を使いながら発言をする。その事に対し丁寧に英語で返してくれる。しかし、その先生は半年余りで、他の学校に転任となった。幼心に、その先生にあこがれを感じていたので、ショックを覚えた記憶がある。学ぶという事のきっかけは、意外とそんなところにあるのかもしれない。社会人になった最初は、意外と英語を使うチャンスにも恵まれていた。しかし、30代後半から英語を使う職務から離れたことで、ほとんど英語を話す事ななくなっつた。英語学習をしなければと、何度か始めたが長くは続かなかった。それが、中途半端なままで現在に至っている。
これではいけないという思いで、私も70歳なってからの手習いで「英語教室」に毎週通っている。気持ち的には英語会話がうまくなればという思いがあるのも確かである。しかし、約6年余り続いているがあまり進歩はしていない。
一つには、今の私には、英語がどうしても必要だと感じていないからだと思う。KNKさんの様に、英語を学ぶということの目標を持つ。「英語多読」に基礎があるとのこと。試しに「洋書(エッセイ集)」を購入してみるか。この投稿文章構成も非常に読みやすい。KNKさんのチャレンジ精神に敬意(MYZ)
日本人は殆どの人が義務教育から何年もかかって学校で学習するが、一向に英語に近づけず、距離を感じる人が多いとの事。
良かったらKindleでこの「英語多読」読んでみて下さい。大変安いので。
学習(英語生活?)を続ける情報が満載です。