2025-2-27(進行/記録 AYSA西部部会会員 MYZ)
1.日 時:R7(2025).2.27(木) pm1:30~pm3:30
2.場 所: 宇部市民活動センター2階会議室
3.出席者:ATK,USI,KNK,KTM,SMI,TSM,HYS,MYZ,MYM,MRN(10名)市民2名 合計(12名)
セミナー
テーマ 「核融合発電とは?その現状と可能性」について
講師: ATK氏(AYSA西部部会会員)


概要

ⅰ)核融合発電とは?(地球上に極小な太陽を再現するようなもの) ⅱ)プラズマの封じ込め方法 ⅲ)幻の常温核融合について
ⅳ)超電導物質の歴史 ⅴ)トカマク(封じ込め方法)の進歩と世界的な科学連携 ⅵ)ITER(イーター)とは、日本企業の関り
ⅶ)日本のJT-60(青森県六ヶ所村)、JT60-SA装置 ⅷ)イーターの三つのゴールとは?開発スケジュール(大幅に遅れ)
ⅸ)各国の核融合炉の事例紹介 ⅹ)世界の核融合スタートアップベンチャーの状況 ⅺ)ダークホースは? ⅺ)RCTのスキーム
ⅻ)総括と講師の見解
感想

人類生存のためにはエネルギー供給方法の課題は避けて通れない。予測される化石燃料の枯渇による代替エネルギーをどうするか、更には再生可能エネルギーによる環境問題など世界的な規模でのエネルギー開発が待たれるところである。本件は、講師の説明によると、未来エネルギーとしては画期的だが、物理的、経済的な課題もあり関心度は低く、設置に反対意見も多い。会員から様々な意見交換がされたが、研究者は可能性があるならば最後まで追求しやり通すこと。更には国家プロジェクトを途中で断念することは如何なものか?翻って、大量にエネルギーを必要とすることが未来の人類にとって必要な事なのか?膨大な国家予算を使い、不透明な技術開発に真に必要なのか?との疑問も呈された。人類が必要とするエネルギーの供給バランスを今後どのようにしていくのか、可能性があるものは数十年掛かるとしても解決していかなければならない問題でもある、いずれ本テーマの課題も必要不可欠なエネルギーとして有用化されるのではとの意見も出された。人類の技術開発力が試される時期に来ていると感じた。今回は市民の参加者が2人、夫々にご意見を頂いた。難しいテーマであったが会員からも多くの意見が出され、本件の理解を深めることが出来有意義なセミナーであった。講師に多謝