プロ野球(日・米)TV観戦で「ハラハラドキドキ」

2024-9-6(AYSA西部部会会員 MYZ)

 9月に入り、いよいよNPB(日本プロ野球機構)、MLB(アメリカメジャーリーグ)のペナント戦いが佳境になってきた。私はNPBの試合(ジャイアンツ戦)とMLBの試合(ドジャーズ戦)を開幕からほとんど欠かさず見ている。特に今年は昨年と違いNPBのセリーグは4球団(ジャイアンツ、カープ、タイガース、ベイスターズ)でのリーグ制覇が最後までもつれてきている。特にジャイアンツファンの私にとってはまさしく「ハラハラドキドキ」の時期が到来した。来週(10日~12日)にマツダスタジアムカープとの3連戦が天王山となるだろう。お互いにどのような戦いを見せてくれるのか今から楽しみである。

AI生成画像なので、グローブはご愛嬌

 一方、アメリカのMLBも大詰めを迎えている。私はNHKBSでドジャーズの試合の放映があれば見ている。やはり大谷選手の豪快なホームランには心が躍る。
彼は残りの試合で(50-50)の大記録を達成するかどうか大いに注目され、私はその瞬間をTVで観戦したい。最近は他の日本人選手もメジャーリーグでの活躍が多々報道されている。彼らの活躍で日本人選手の評価は高まり、国内の卓越した日本人選手はMLB志向となり、これも仕方がない話だが、NPBのレベルの低下が避けられないのは残念だ。(MLBは圧倒的に報酬が高い)

 ところで、NPBのリーグとMLBのリーグには大きな違いがある。NPBはセリーグ(6球団)、パリーグ(6球団)セ・パとの交流戦(各18試合)を含めて各球団が143試合ホーム・アウェイで戦う。

 一方MLBはアメリカン・リーグ(東部・中部・西部地区の各5球団で合計15)、ナショナル・リーグ(東部・中部・西部地区の各5球団で合計15)。インターリーグ(ア・リーグとナ・リーグとの交流戦)を含めて29チームと1試合は必ず戦い各球団とも162試合が組まれている。ホーム・アウエイ(カナダを本拠地にする球団が1チーム)で試合が行われるのであるから移動の距離と試合数の多さを考えただけでもぞっとする。大谷選手は当初ア・リーグの西部地区エンジェルスに入団、そこで二刀流の実績を残しナ・リーグの西部地区ドジャーズにFAで移籍し現在の活躍に至っている。(現在ドジャーズはナ・リーグ西部地区1位)これからポストシーズンに向けてどのような活躍をするのか楽しみだ。

 更に、大きく異なるのはポストシーズンの戦いである。NPBはセ・パの最終1位がリーグ優勝とし、その後ポストシーズンとしてクライマックスシリーズ(2位と3位が3試合、その勝者と1位が6試合、1位に1勝のアドバンテージ)で勝ち上がったセ・パの2チームが日本シリーズ(7試合)で日本一を決める。

 しかしメジャーリーグはむしろポストシーズンの戦いが凄まじい。まずワイルドカードシリーズがある。そこを勝ち上がると次にディビジョンシリーズ(地区優勝のチームで勝率1位と2位は参戦できる)。次にリーグチャンピオンシリーズである。ア・リーグ、ナ・リーグとも同じ方式でリーグチャンピオンを決定する。そのリーグチャンピオンチーム同士が最後のワールドチャンピオンシリーズに進む。そこでチャンピオンチームには「チャンピオンリング」が贈呈される。過去日本人選手は11人(松坂、松井、上原・・・・・意外にも野茂、イチロウは獲得していない)いるとのこと。
大谷選手はエンジェルスでは縁のなかったこの「ポストシーズン」を勝ち上がり「チャンピオンリング」、今所属しているドジャーズで獲得することが出来るだろうか?この期待も膨らむ。

 さて、TV観戦では球場全体が俯瞰できないのでそれぞれのポジションで選手がどのような動きをするのかわからないが、最近は各打者により極端な守備位置を取ることがよくある。内外野を抜けたという打球が簡単に捕球され、ファインプレーも多くみられる。選手の技量も上がっているのだろうが、やはりスポーツの世界でもデータの収集・分析が徹底されてきている。
TV観戦で面白いのは、個々の選手の表情がクローズアップされるところである。ファインプレー、エラー、ヒット、長打、ホームラン、夫々の個々に選手の個性が表情にでる。審判はTVではほとんど主審しか見られない。ストライクコールの動作(体全体を使う、単に右手を上げる、横に差し出す等、こんなコールをするのか)や判定する姿勢(キャッチャー目線まで腰を落とす、中腰)等それぞれの審判に特徴があって面白い。

 最後に今年のNPBは「投高打低」と言われている。確かにそうだ。今年のホームラン数の減少打率の低下や投手の防御率の1点台の人数をみても昨年とはかなり違っている。ボールが飛ばなくなったという説があるが、実のところよくわからない。翻ってMLBはボールがよく飛ぶ。ドジャーズの試合でも必ず数本のホームランが飛び出している。投手の防御率も軒なみ3点台以上である。どちらがいいかわからないが、監督や選手はそれに適応した戦いをしないといけない。
NPBは「スモールベースボール」、MLBは「ラージベースボール」両方TV観戦しているとその違いがよく分かる。一言でいえばそれは農耕民族と狩猟民族の違いなのかと思ってしまう。

 いずれにしても、来週からそれぞれに山場を迎えたペナントレース「ハラハラドキドキ」しながら楽しみたい。(以上)

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