70代の高齢者、やっと英語版「ハリーポッター1」読破!!

2024-8-19(AYSA西部部会会員 KNK)

「高齢者の皆さんへのお薦め」と読破への道のり

はっきり言って今の私の英語力はとても自慢できるレベルではありません。しかしぜひ高齢者の皆さんにこの方法をお薦めしたいと思って書いています。

高校時代は殆ど英語は勉強せず、中学時代の英語能力だけで英語多読に挑む(できるだけ辞書は引かず)。簡単な英語本などを読んでいたが、ハリーポッターを読み始め、終わるまで約半年以上掛かった。ペーパーバック版約300ページ以上。挿絵はなく、文字は小さい。毎日は無理で、これを最低1日1ページは読んだ。

とにかく1冊を読み上げたという経験は重要だと思う。だらだら短文を読んでいてもなかなかモチベーションにはならないからだ。毎日読み進む方針だったが、生来の怠け者なので中々進まない。

またこれは余り良くない事らしいが、集中して読む事しかできない。寝る前とかちょっとした時間に気楽に読むなどができないのだ。気楽に読んだ方が身に付きやすいのだそうだが。

しかし続かなかったからといって諦める必要はない。またいつでも始めれば良い。一端獲得した英語脳の獲得(脳内ネットワーク)はそうそう失われないと思う。

また学生時代のような方法で出てきた単語を覚えようとした事は殆ど無いが(そもそも覚えようとはしていない)、何とか読み進めている。また読書中何回も同じ分からない単語が出て来てその都度辞書を引く羽目になる。小説独特の古風で修飾的な表現の単語(普段使いそうもない様な)なので、サンプル例文のように覚えやすい印象的な使い方ではないからかも知れない。年齢による記憶力の減退は当然だとしても…。

どうしても意味の分からない単語は辞書を引く事になる。貧乏性なのかそのままほおっておいて次に進む事が中々できない(辞書は引かず、分からない部分は気にせずという本来のポリシーとは違うが)。引いたのは1ページ当たり多くて5箇所程度か(失礼、これは間違い。恐らく平均がこの程度。読み始めの頃はもっとあった。)。それでも、なぜか何となく文章としての意味は分かる。はじめは英英辞典だったが時間がかかるので、時には英和・和英辞典を引いて、沢山ある訳語の日本語を覚えるのでなく、ざっくりトータルの意味のイメージをつかむ事にした。また語源も可能なら知るようにした。

実力はついた?

最初からそのようにして来たからかも知れないが、殆どちゃんとした日本語訳は意識しない。瞬間的に日本語が浮かぶ事もあるが全体として意味が何となく分かる。現在はそういった状態だ。音読しながら読んでいるせいか、昔と比べ英語の文章がそのまま目に飛び込んでくる感じだ。(これは私の方法が特別なのではなく、みんなが言語習得時にやっている事だ。)

何となく分かった感じ、というのはちゃんとした日本語にする必要がないという事で、実は英語脳的には在る程度分かっているという事だろう。沢山本を読んでその単語が使われている多くの用例に慣れて行く事でその単語としての英語経験が積まれて行く事になるのだろう。学校でやったような文法的解析は読書中殆どやらなかった。

ヒアリングは少し?

YouTubeの英語番組を見ると、話者や内容によっては、何とか聞き取れる事があって、こちらも何となく分かった感じがする事がある。アップルの新製品発表やゲームのコメント番組等だ。分かるかどうかは、どれだけ知っている語彙や内容が扱われているかという、私のボキャブラリーの容量の問題なのだろう。

また番組聞き取りについて最近感じるのは、文字おこしなどの文を読まず、聞くだけにした方が理解しやすい感じがする。思えば子供時代の言葉習得はまず聞く事だろう。聞くと「分かる言葉」、「大事な言葉」だけが脳に残る。そして全体を推測する。文を読みながらだと、重要でない代名詞などに気を取られる。

本としての感想は?

それでは「ハリーポッターと賢者の石」第一作(Harry Potter and the Philosopher’s Stone)を読んでの感想とは何か。実の所、内容はあまり頭に入っていない。今のところ、まだ字句に捕らわれている感じだ。

「英語多読」の指南書に、「内容のイメージを浮かべながら読みなさい」というのがあるが、これはコツというより当然の事で我々が言葉を操っている時は殆ど字句は意識していない。つまり本来のあるべき状態で、そうならなければ意味が分かった事にならないのだ。本当に意味が分かるのはもう何回か読み直した時だろう。

ただ内容は子供向けの奇想天外な物語であまり興味は持てなかったが、確かに小説(フィクション)は難しいと感じた。内容が奇想天外なので、内容の推測が効きにくい事。またイギリス独特の用語と思われるものが良く出てくる。また難解な会話文と長文も多く使用され、良くネイティブの小学生は理解できるなと思う。

いずれはこのような本も読まなくてはと思って選んだが、結論としては英語初心者には向かないようだ。

認知症と戦うツール

ただ私は認知症予防としても読んでいるので、モチベーションは高い。日々不眠とも闘いながらである。不眠は認知症を加速するが、逆に脳を右脳と左脳フルに使う事で認知症を予防できるとも言われている。これは自分が使える大事なツールである。

さて次は何を読もうか。積ん読用に沢山買いそろえたが、高齢なので効率的な読書をしたい。興味を持てて、読みやすい本という事になるのだろう。

原書だけでも良いのだが、大抵日本語版の本も購入している。日本語訳をそのつど参照していては意味がないが、日本語を事前か事後かまたどの程度まとめて参照するかで頼る度合いは変わってくる。確認用といった所である。

当面自分から話すなどのアウトプットは重視していない。英語を話す相手は殆どいないから。


《追加》洋書の見つけ方

日本語版のある洋書を見つけるには、私はまず著者名が外国人の書籍から日本語の読みたい本を見つけたら、Amazonの本>洋書のコーナーへ行き、本の検索窓で著者名を原語のアルファベットで検索する。もし著者名のアルファベット綴りが分からなかったら、カタカナ名をGoogle検索をすれば大抵出てくる。(以下Amazonの洋書コーナー)

https://www.amazon.co.jp/b/ref=fst_h1_st_7?node=52033011

また好きな分野の洋書を探すには、何か英語のキーワードを上記の本の検索窓に打ち込めば良い。そして英語の紹介文が出てきたら、じっくり読むなり、面倒なら翻訳させる。今ならスマホやパソコンが発達しているので、その部分の文字を選択するか、スクリーンショットを撮れば翻訳してくれる。

70代の高齢者、やっと英語版「ハリーポッター1」読破!!」への2件のフィードバック

  1. MRN 返信

    KNKさん、Harry Potter and the Philosopher’s Stone 読破されたとのこと、いかもほとんど辞書なしで!
    You’ve got it! (やった!) Great job! (さすが!)It’s worth admiring! (賞賛ものです!)
     恥ずかしながら私こと、「ハリーポッター」を読んだことも観たこともありません。そこで今回Wikipedia でどんな話なのか読んでみました。「空想冒険小説、挿絵なし、登場人物20人(?)」とか。私もある程度英語はかじって来た積りですが、私にとっては英語は「communication tool」であり、原文の長編物語はむしろ苦手な分野です。富士山に登るのに、いくつも道があるように、英語のやり方も人それぞれでいいのではないですか。何れにしても英語(外国語)はボケ防止には有効ですよね。お互い、自分がこれと思うやり方で残りの人生を楽しみましょう! Let’s enjoy the rest of our life with each one’s suitable way! MRN

     

    • knk 返信

      MRNさん、さっそくありがとうございます。
      そうなんですか。英語読書の方はまだあまりされていないのですね。ハリーポッターの中身については、この投稿に最後にあるAmazonへのリンクの “FREE PREVIEW” をクリックすれば、サンプル文が読めます。

      ぜひ高齢者の皆さん、折角義務教育でだれでも習ったのですから、自分の英語の世界を更に深めて見てはいかがでしょうか。老後の時間はたっぷりありますし。最も簡単に英語力を高められます。
      「やり甲斐」と「楽しみ」、それに「認知症予防」と良い事だらけです。

      慣れるまではちょっと苦労があるかも知れませんが、得るものが多いと思いますよ。

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