FFファイナルファンタジーを長年プレイして来て: 雑感

2022-6-19

柔らかい話題をひとつ。私は70歳代だが、歳を取るとする事を見つけるのが、なかなか大変になって来る。
手始めに思いつくのがテレビゲームだ。高齢者によっては楽しんでいる方もいるかも知れないし、また操作が苦手だとはなから敬遠している人もいるかも知れない。

確かに、発達途中の子供には脳の形成に良くないという事は定説だ。だが(頭のぼんやりした状態が続く事が認知症の原因だとするなら)適度の集中力が必要な高齢者にはむしろ良いという話はよく聞く。
ゲームは若い人向きに作られているので刺激も強い。特に年齢制限もあるホラーゲーム等はゾンビが出てきたりして、人間の暴力性や性欲を刺激する。また集中して素早く判断、操作をやらないと、ゲーム中のバトルにもすぐ負けてしまい、いつもゲームオーバーに。事程左様に脳を揺さぶられるのだ。作戦を立てたり装備を考えたり、頭も結構使う。刺激も強いので、心身への影響を考え、頻繁に保存して毎回1〜2時間程度で切り上げている。

FF体験の始まり

私はゲームにはあまり熱中する性格ではないので、1回クリアしたら何回もやる方ではない。「ファイナルファンタジー」いわゆるFFをやり始めたのは、確か50歳代の頃、ソニーのプレーステーション2を購入し、CD-ROMで販売された「ファイナルファンタジー9」からだ。FFIX(FF9)と表記する。対象は15歳以上なので、非常にバランスの取れたゲームである。ゲームには、パズル、アクション、旅をして行くロールプレイングゲームRPG等があるが、FFはRPGだ。実はシリーズはFFI(FF1)から続いているそうで30代、40歳代の世代はずっとプレイしているファンも多いらしい。初期はゲーム機の性能が低く、いわゆるドット画面で大きめのピクセルで画面の動きを作っていた。音源もシンプルな電子音しか使えなかった。

「ファイナルファンタジー9」は、シリーズ初(?)の子供っぽい絵柄で、テレビゲームとはこんな感じなのかなと思いながらやった記憶がある。3DCG(立体の三次元コンピューターグラフィックス)的な表現も徐々に取り入れられつつあった。
特筆すべきは音楽で、植松伸夫氏らの確立されたゲーム音楽の素晴らしさは今も忘れられない(あとドラクエのすぎやまこういち氏もおられたか)。中世ヨーロッパ的なゲーム画面になじむ、古いリコーダーを取り入れた曲等には感動した。ゲーム音楽はクラシックやポップスにも並ぶ新たなジャンルだとも認識した。ゲーム音楽は今では多くのクラシック演奏家も演奏している。トワエモアの白鳥さんの歌も印象的だった。
この9はシリーズの中でも特に異質で、中世欧州的な雰囲気を舞台とした絵本のような存在感であり、特に女性にファンが多いようだ。

そしてその次に出たのが「ファイナルファンタジー10」FFXだ。それまではどちらかと言うと四頭身とかのキャラクター登場人物が多かったが、初の等身大の3DCGという情報で発売されるまで想像をたくましくして楽しんだ記憶がある。この頃には世の中には本格的な三次元映像はあまり存在しなかったはずだ。あの映画スターウォーズでさえ初期の殆どの作品はCGは使っていなかった。これはシリーズ唯一のアジア的な世界が舞台で、シリーズで上位の人気を誇る。魂を揺さぶるストーリーとバラエティーに富んだ世界の設定だ。ここでも植松さん他の作曲による、オーケストラ、シンセサイザー、そして歌手の歌がふんだん使用されている。

「ファイナルファンタジー」シリーズは次々にナンバーを追加して発売されてきた。現在ナンバーで言うと15-FFXVが最後だが、発売されている最新版は7リメイク-FF7Rだ。

ゲームの世界は近い将来の現実

また途中オンライン型の11や14も発売された。これはネット上の仮想空間に世界のプレイヤーが集まって、モンスターと戦ったり協力しあってイベントをこなしたりするらしい。ゲーム中ではアバターといって特定のキャラクターになり切って行動する。ゲームの終了は中々なく、仮想世界に住み着いているようなものだ。私は他のユーザーとの交流が苦手なのでまだやった事はない。

ただ、このオンラインゲーム、たかがゲームだとバカにしてはいけない。近い将来は打ち合わせや買物、仕事などがこのような形で行われるようになる。旧フェイスブックこと新社名「メタ社」は、「メタバース」を企てている。
これは(ヴァーチャルリアリティー)VRゴーグルを目に当て、両眼で立体視をしながら(また耳では立体音)作業をする。そこでは本物と殆ど見分けがつかないようなリアルな三次元空間が創造され、全くの別世界に没入できる。メタ社が構想しているのは、そこにいるのは単なる自分のアバター(分身)ではなく、自分そっくりの三次元キャラクターだ。そのような環境を目指して、メーカーは着々とハードウェアを開発している。先述したゲーム機のプレーステーション用のゴーグルPSVR2やアップルのVRやAR(拡張現実:現実世界に仮想情報やキャラクターを重ねたもの)メガネも来年あたりから発売が予想される。

何度も言うが、たかがゲームの世界だとバカにしていてはいけない。これは近い将来の現実なのだ。

「ファイナルファンタジー7 Remake」FFVIIRについて

先ほども触れた「ファイナルファンタジー7 Remake」FFVIIRについて。
このゲームを最初にプレーした時はその完成度の高さに感動した。3DCG技術が一応満足できるレベルに達したのだ。つまりこうあれば良いと頭の中でイメージしていた通りの表現が可能となったのだ。勿論制作陣の並々ならぬご苦労もあろう。環境や物体の表現は勿論、特筆すべきは人物だ。あまりにリアルで思わず感情移入してしまう。現実の人間とは動く仕組みは全く違うが外見だけでもほぼ見まがうばかりのキャラクターを作る事ができるようになった。
このゲームを作った「スクウェアエニックス社」は長い事、膨大なコストを投じて、3DCGエンジンを開発してきた。エンジンとは、三次元素材の使い回しが出来たり、作業を効率化できるプログラムの塊だ。それが今、外国のエンジンに席巻されているらしい。UnrealEngine5という。主にゲーム作成に使用されるが、個人が使うなら無料で、企業にはそれなりの料金で利用できているのではないか。まさに標準化である。
最初はこの画像に感動していたが、実はUnrealEngine4が使われていたらしい。勿論いちから作る必要はないが、カスタマイズは大変だろう。今では殆どの他社のゲームがこれを使っていて、リアルな三次元映像が溢れている。逆にどう違いを出すかが力の入れどころだろう。

キャラクター外見は理想的な男女。秘めた恋愛感情的なものを描かれている。外見に関して最近新しい動きがある。「ポリコレ」(ポリティカルコレクトネス: 政治的正当性?)と言って、特に米国発のゲームや映画の主人公が美男美女ではダメだと言う事で大きな変化が起きている。我々にはかつて戦後のウーマンリブの行き過ぎの記憶もある。どうも米国では思想的な動きは極端に触れるようである。FFは例外であって欲しい。別に美男美女でない人を差別している訳でなく、夢である。
またそして音楽も素晴らしい。私は思わず全150曲、5,000円程度するゲーム音楽をダウンロードしてしまった。戦闘的な曲が多いが悔いはない。今回はオーケストラ一発取りの曲が多いような気がする。植松伸夫氏の曲に才能あるアレンジャーが曲を仕上げている。

このゲームが発売されたのはちょうど新型コロナウイルスが流行し始めた頃で、多くの人が外出できずにこもってゲームを始めた。このゲームは私が今まででやった中で一番ボリュームがあった。自力でやっていると、途中で進めなくなる事もよくある。こんな時はネットで攻略サイトで調べたりするが、今回はショコタンこと中川翔子さんが、仕事が全く無くなったので、YouTubeで発信するといって、ご自身のゲームプレーを発信し始めた。これも良く見て、攻略サイト代わりにした。ギャルゲー等ともいわれて、女性プレイヤーも多いらしい。
私のゲームの進め方は、複雑な装備の設定はよく分からないので、必須の装備を決めたら付けっぱなし。成長して強くなるのを待つ。操作のみ兎に角素早く。すぐモンスターに近づいて、待たずに攻撃を繰り返し回数で稼ぐ。これで割とスムーズに行けた。このゲームは初心者にも柔軟性がある。

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