2024-11-24(AYSA西部部会会員 MYZ)
24日(日曜日)、昨年に続いて校区のポッチャ大会地区予選に“ふれあいサロン”で健康体操を受講しているシニアメンバーと一緒に参加した。今回は2回目の参加となり改めていろんなことを気づかされた。
今回も小学校の体育館で10面の競技用のコートが設置され、夫々のコートに4チームが2試合のリーグ戦を行い最終の総得点で順位を決める試合であった。 1チームは4~5人で構成され、総勢では200人を超えていた。事前準備、運営や審判(1コート2名)する方々は、ボランティアで積極的に支援して頂き、参加者全員が楽しめるスポーツだと感じた。
ところで、ポッチャというスポーツ、約3年前の東京パラオリンピックで日本選手が活躍していたこと、そしてこのようなスポーツがオリンピックに採用されていることをテレビ観戦で私は、初めて知った。改めてインターネットで調べてみると「ポッチャはすべての垣根を超えて誰でもできるスポーツ」とある。しかもヨーロッパ生まれの“パラオリンピック正式種目」に指定されている。
今回も車いすの方から幼児を含む家族全員でチームを組んだ参加もあり、ボランティアの方々もそのスポーツ理念を鑑み喜んで支援され、まさしく「すべての垣根を超えて誰でもできるスポーツ」として定着してきていると感じる。
ゲーム運びは簡単そうで意外と戦略性が必要とされる。ほぼバトミントンコート程度の大きさのコートにジャンクボール(目標球)と呼ばれる白いボールに赤と青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり転がしたり他のボールに当てたりしていかにジャンクボールに近づけるかを競争するゲーム。得点の計測はすべての球を投げ終えた時点でジャンクボールに自チームのボールを最も近づけた選手(チーム)が勝ちとなり、負けている選手(チーム)のボールよりジャンクボールに近い球を数え、それが点数になる。
戦略性とは、先行のジャンクボールをコートの何処に位置するように投げるか?そしてその次の1投目をジャンクボール近くの何処に置くか?投げる球が6つある。自チームの得点状況に応じてジャンクボールに近い自チームの球を守りに入るか?それともはじき出す攻撃をするか?投げ方も試される。
ところで、日本でのポッチャは、協会が1997年11月に設立され今では一般社団法人化されている。そこでの理念として「一緒があたりまえの社会にする」とある。社会的な取り組みとして、ひとつに「ポッチャで地域を元気に」そして「ポッチャの魅力をフラットに全国に広めよう」とある。日本代表チームに「火の玉JAPAN」がメダルを獲得し全国普及に努めていると聞く。正式な競技は、障害の程度により{BC1}~{BC4}の4クラウスあるとのこと。彼らも夫々に戦略性に富んだ素晴らしい技を披露する。「そうなのだ!」。今回参加してみて改めてポッチャの原点はここにあるのだと思った。(完)